2020/6/21

【歌詞】比較症候群

比較症候群

詞:葵木ゴウ
曲:葵木ゴウ


幼い頃の僕ら 怖いもの知らずだった
大人になった今じゃ 怖いものばっか増えた
人の視線なんかは その最たる例だ
比べたがりの僕ら それで誰が得するんだ

他人のああだこうだは関係ないなって
拗らせた頭では理解も出来ねぇ

"自分"らしく生きたいだけなのにね
どうにも隣の芝生が青すぎて嫌だ
この病状は一生重症だ きっと
僕らは"自分"にすらなりきれんまんま
くたばっていくのだ

「みんな違ってみんないい」じゃ騙されねぇぞ
もっと明確な結果をくれよ
僕が僕を認められるような

十八頃の僕ら それなりに夢があった
大人になった今じゃ その夢もただの枷だ
毛ほどの自尊心は 可燃物として捨てた
黒い煙が染みた その目には悔し涙

終わりの見えない問答だってした
寝付けない朝四時は余計にひでぇ

「"自分らしさ"って一体全体どんなんだったっけ」
『端からそんなものありゃしねぇんだって、馬鹿』
この劣等感は一生もんだ きっと
対比して蔑んでやっと保てる"自我"を殺したい

誰かが言った
「自信は持たなきゃ」 「考えすぎだ」
あぁ、もう 黙ってて
宗教じみた激励なんて死ぬほど惨めだ

才能 努力 年齢 収入 再生数
結婚 子宝 容姿の美醜 フォロワー数
流行 ブランド 聴く音楽 経験人数
最終的に「死にてぇ」の比較症候群

"自分"らしく生きたいだけなのにね
どうにも隣の芝生が青すぎて嫌だ
この病状は一生重症だ きっと
とはいえ"自分"にすらなりきれんまんま
死にたくもねぇしな

「どうしようもない人間なりに生きていたい」と
そう思えればもうちょっとだけ僕は僕を愛せるかな

『さぁね』

こんな歌の中に答えはないぜ
だって"自分"を決定付ける それは君の役目だから

【歌詞】願い歌

願い歌

詞:カンザキイオリ
曲:カンザキイオリ


常識なんてわからない 人の痛みもわからない
そもそも自分の痛みも うまく言葉にできない
人間になりそびれた そう思う方が正しい
形のないことばかり 染みるように積もるばかり

すれ違う人全て
自分と同じことを考えている
そうだったらいいのにな
そうじゃないのはなんでかな?

僕らはさ 願ったりさ
叶わないのなら歌ったりする
そのくせにさ 馬鹿にしてさ
わかり合うフリしてガムを吐く
愛した人 許した人
その全ても時に零れ落ちる
心が荒んでいくのがわかる
でも今は僕ら叫ぶしかない

学校なんて嫌いだ 仕事なんて大嫌いだ
本当に求めるものは 一体どこにあるんだ
やりたいこともできない それはお前のせいだ
そうして嘆く合間に ゆるやかにシワを重ねた

歳をとるたび 思い出すんだ
裏切られたこと どうしようもなかったこと
楽しい思い出もあったんだよな
そう思えないのはなんでかな?

僕らはさ 願ってもさ
叶わないことばかり愚痴りあって
そのくせにさ 燻るばかり
口だけだなんて馬鹿にするなよ
夢を知らないだけなんだよな
今が一番好きなんだよな
泥だらけの肌で渇望する
姿を馬鹿にするな

願うって信じた分だけ 無様だって笑うよな
そんなのわかってるんだよ 願いたいから願うんだよ
例えば僕でいるために もしくは君を愛するために
あるいは人間らしさを噛みしめるために

僕らはさ 願ってもさ
叶わない日々に妥協もするよ
見下される 馬鹿にされる
それでも這いつくばっているのさ
僕らはさ この選択が
間違いじゃないと誓って言う
「この心だけは濁せやしない」
「だからこそ僕らは叫ぶんだ」

僕らはさ

2020/5/19

【歌詞】夜に駆ける / YOASOBI

夜に駆ける

詞:Ayase
曲:Ayase
歌:ikura

原作:「タナトスの誘惑」(星野舞夜 著)
https://monogatary.com/story/33826


沈むように溶けてゆくように
二人だけの空が広がる夜に

「さよなら」だけだった
その一言で全てが分かった
日が沈み出した空と君の姿
フェンス越しに重なっていた

初めて会った日から
僕の心の全てを奪った
どこか儚い空気を纏う君は
寂しい目をしてたんだ

いつだってチックタックと
鳴る世界で何度だってさ
触れる心無い言葉うるさい声に
涙が零れそうでも
ありきたりな喜びきっと二人なら見つけられる

騒がしい日々に笑えない君に
思い付く限り眩しい明日を
明けない夜に落ちてゆく前に
僕の手を掴んでほら
忘れてしまいたくて閉じ込めた日々も
抱きしめた温もりで溶かすから
怖くないよいつか日が昇るまで
二人でいよう

君にしか見えない
何かを見つめる君が嫌いだ
見惚れているかのような恋するような
そんな顔が嫌いだ

信じていたいけど信じれないこと
そんなのどうしたってきっと
これからだっていくつもあって
そのたんび怒って泣いていくの
それでもきっといつかはきっと僕らはきっと
分かり合えるさ信じてるよ

もう嫌だって疲れたんだって
がむしゃらに差し伸べた僕の手を振り払う君
もう嫌だって疲れたよなんて
本当は僕も言いたいんだ

ほらまたチックタックと
鳴る世界で何度だってさ
君の為に用意した言葉どれも届かない
「終わりにしたい」だなんてさ
釣られて言葉にした時
君は初めて笑った

騒がしい日々に笑えなくなっていた
僕の目に映る君は綺麗だ
明けない夜に溢れた涙も
君の笑顔に溶けていく

変わらない日々に泣いていた僕を
君は優しく終わりへと誘う
沈むように溶けてゆくように
染み付いた霧が晴れる
忘れてしまいたくて閉じ込めた日々に
差し伸べてくれた君の手を取る
涼しい風が空を泳ぐように今吹き抜けていく
繋いだ手を離さないでよ
二人今、夜に駆け出していく

2020/5/3

【歌詞】生きるってなんだよ

生きるってなんだよ

詞:午後ティー
曲:午後ティー


なぁ 「生きる」ってなんだよ

「根腐れした生活との心中を夢見て止まない」
そんな歌を書く 退屈で自慰的な日々だ
失うものなんてない 強いて言えばこの命くらい
情けない 三十で死にたい

喜怒も哀楽も邪魔だな もう窓から捨てたい
僕は空っぽであるべきだ
じゃないとまた泣いてしまう
惨めな現状に

壊してしまえよ
僕のこの感傷を 音楽を 理想の未来を
声を 言葉を 愛憎の記憶を
譲れないものも守りたい存在もないような人生を 
なぁ 「生きる」ってなんだよ

夕焼けの部屋に焼死体は僕一人だ
死にたい理由が天井に焼け付いたまんまだ
僕が歌を歌えば たちまち灰になって消えた
だからもう これで最後にしたい

春ももうすぐか 嫌だな
ねぇ 風の隨に
僕も攫ってくれないか
じゃないとまた気付いてしまう
己の無価値さに

美しいものは総じて一瞬だ
じゃあ僕は不老不死かもな
冬の夕日も黎明の夜明けも朝焼けも刹那
花も雨も四季も風景も同様だ
もう みなまで言うなよ

「負けるが勝ち」っていうのは勝者の甘言だ
肥大した自嘲は敗者の後遺症

好きで握ったペンやギターは僕を刺すナイフ 成れの果て
己が血を啜るその先に幸福はないぜ
「いつか」って言葉が嫌いでしょうがねぇ
今んなって足掻いても僕には「それ」しかないのに

死なば諸共だ
くらえ この絶唱を
来世では笑っていたいよ

それだけでいいや
望めば損すんだ 大抵は
知ってんだ

壊してしまえよ
僕のこの感傷を 音楽を 理想の未来を
声を 言葉を 愛憎の記憶を
譲れないものも守りたい存在もないような人生を
腐った性根を

「花は散るから愛されるのよ」
いずれ死ぬ僕は愛に飢えた
なりたいもんにもなれねぇと悟って枯れたんだ
桜の咲いた庭を眺めて呟いていました

「生きるってなんだろう」

「生きるってなんだよ」

2020/4/26

【歌詞】晴天を穿つ

晴天を穿つ

詞:傘村トータ
曲:傘村トータ


馬鹿野郎
僕がどんなに言葉を尽くしても
耳を塞いでるのは君じゃないか
君を引き留めたい
なあ、ほんとに思うんだよ
僕に何ができるんだろう

自分に生きる価値はない、
誰も信頼ができない、
なんてのも
君から聞きたくなかったよ

晴天を穿って 払って
ぶち抜いた空の裏側の
一番綺麗なとこを君にあげるよ
約束だよ、僕は一生味方だ
共犯者になろう

馬鹿野郎
僕が傍で手を引き続け
君の話をただ聞いたっていい
僕が夜通し悩んで枕殴りつけたのも
君は知らないんだろうけど

いてもいなくても変わらない、
むしろ存在しないほうがいい、
なんてこと
大好きな君に
言わせたのはどいつだ

曇天を被って 潜って
振り向いた君の裏側の
一番汚いとこを僕はもらうよ
約束だよ、僕は一生味方だ
共犯者になろう

馬鹿野郎
君は死ぬ権利なんてないよ
幸せになってずっと僕といるのが義務だ
僕に一生消えない傷を負わせて
一人でどこかへ行くのを
僕は絶対許さない

晴天を穿って 払って
ぶち抜いた空の裏側の
一番綺麗なとこを君にあげるよ
約束だよ、僕は一生味方だ
共犯者になろう

2020/4/19

【歌詞】By Your Side

By Your Side

詞:小川大輝
曲:小川大輝


力は尽きてぼやけた視界であなたを探す
探り当てた貴方の濡れた頬に触れて
気付いてしまった わかってしまった
もう身を寄せ合うことも出来ないんだね

貴方にとって、私にとっての
幸せのかたちはよくわからないけど
このまま貴方を壊したくはない
ねぇお願いもうあの時間に私を捨てて

貴方の中の私がまだ綺麗なうちに
さよならしよう? それがいいよ 覚えてなくていいよ
大丈夫。 もう会えなくなってもずっと隣にいるよ

「貴方の願う幸せ」って、だって貴方のもので
私がいなくたって叶わなきゃ嘘でしょ
「二人の願った幸せ」は
もう実を結ぶことなんて
出来ないんだよ

これ以上泣くのはやめて
幸せな記憶を涙で染めないで
このまま貴方が壊れてしまったら…
ねぇお願いここから早く立ち去ってよ

貴方の中の私がまだ綺麗なうちに
さよならしよう? それがいいよ 覚えてなくていいよ
大丈夫 もう会えなくなっても
ずっと隣に…

本当はそばにいたいけど まだ綺麗なうちに
さよならしよう? それでいいよ
忘れてしまって良いよ
大丈夫
もう会えなくなっても ずっと愛しているよ

2020/4/5

『でも、死があるからこそ、生が尊い。』

『でも、明日にでも死ぬかもしれない。
 人の命は儚くて、予想もしない事故や病気でも簡単に死ぬ。
 でも、死があるからこそ、生が尊い。
 明日死ぬかもしれないから、今日を精一杯生きる。
 そうして生きれば、きっと後悔の少ない人生にできると思った。』

-- 悪役令嬢ですが、感染症対策がんばります!「53、カニかまを思いつきました。」

【歌詞】ヒッチコック / ヨルシカ

ヒッチコック

詞:n-buna
曲:n-buna
歌:ヨルシカ
『負け犬にアンコールはいらない』収録


「雨の匂いに懐かしくなるのは何でなんでしょうか。
夏が近づくと胸が騒めくのは何でなんでしょうか。
人に笑われたら涙が出るのは何でなんでしょうか。
それでもいつか報われるからと思えばいいんでしょうか。」

さよならって言葉でこんなに胸を裂いて
今もたった数瞬の夕焼けに足が止まっていた

「先生、人生相談です。
この先どうなら楽ですか。
そんなの誰もわかりはしないよなんて言われますか。
ほら、苦しさなんて欲しいわけない。
何もしないで生きていたい。
青空だけが見たいのは我儘ですか。」

「胸が痛んでも嘘がつけるのは何でなんでしょうか。
悪い人ばかりが得をしてるのは何でなんでしょうか。
幸せの文字が¥を含むのは何でなんでしょうか。
一つ線を抜けば辛さになるのはわざとなんでしょうか。」

青春って値札が背中に貼られていて
ヒッチコックみたいなサスペンスをどこか期待していた

「先生、どうでもいいんですよ。
生きてるだけで痛いんですよ。
ニーチェもフロイトもこの穴の埋め方は書かないんだ。

ただ夏の匂いに目を瞑って、
雲の高さを指で描こう。
想い出だけが見たいのは我儘ですか。」

「ドラマチックに人が死ぬストーリーって売れるじゃないですか。
花の散り際にすら値が付くのも嫌になりました。

先生の夢は何だったんですか。
大人になると忘れちゃうものなんですか。」

「先生、人生相談です。
この先どうなら楽ですか。
涙が人を強くするなんて全部詭弁でした。

あぁ、この先どうでもいいわけなくて、現実だけがちらついて、
夏が遠くて。

これでも本当にいいんですか。
このまま生きてもいいんですか。
そんなの君にしかわからないよなんて言われますか。

ただ夏の匂いに目を瞑りたい。
いつまでも風に吹かれたい。
青空だけが見たいのは我儘ですか。」

あなただけを知りたいのは我儘ですか

2020/3/31

『ただひたすらに、誰かからの愛情を得たかったし、誰かに愛情を注いでみたかった。』

『ただひたすらに、誰かからの愛情を得たかったし、誰かに愛情を注いでみたかった。』

-- 転生した悪役令嬢は復讐を望まない「17.(過去)悪役令嬢の願い事」

2020/3/24

【歌詞】ガラスの糸

ガラスの糸

詞:傘村トータ
曲:傘村トータ


きらきら 輝くものは
壊れるときが一番綺麗だなんて
そんなの 知らないほうが
幸せになれたかな

甘い声で囁いて
弱い僕 惑わさないで
逃げ道を少しずつ隠されていく

誰でもいいから愛して
誰でもいいから愛させて
嗚呼 こんな僕で うまくいくわけないよ

もがくたびガラスが突き刺さった
痛いけど怖くて抜けなかった
砕けた破片が 僕の中で確かに光った

全てを取り除いてしまえばきっと
幸せな未来と引き換えに
何かがなくなってしまいそうで
怖い なんて笑えないな

きらきら 輝くものは
嘯くときが一番澄むんだなんて
そんなの 知らないままで
騙されていたかった

甘い罠で捕らえて
弱い力で縛って
「逃げようとすれば出られるでしょう?」

わかってる 全部僕が
自分で選んでるって
嗚呼 こんな僕も 幸せになりたかった

嗚呼 こんな僕を どうか愛してください

もがくたびガラスが突き刺さった
痛いけど怖くて抜けなかった
砕けた破片が 僕の中で確かに光った

全てを無くさなくちゃ 
だってきっと
此処に幸せは落ちてないって
気づいてた 
僕らの赤い糸は
あの日に砕けてたんだ

2020/3/22

【歌詞】死にかた

死にかた

詞:forute
曲:forute
『白紙』収録


ただ痛くて ただ辛くて
息すらしたくない程に
自分嫌って 世界憎んだ
誰も居ない場所に行けたら

この先 大丈夫だなんて
何一つ保証はないでしょう
正しい生き方があるのなら
誰か、教えて

ただ痛くて ただ辛くて
息すらしたくない程に
自分嫌って 世界憎んだ
誰も居ない場所に行けたら

何処か遠くへ逃げてしまえば
この痛みも消えてくのかな
何処に居たって私は私だ
無力なままに今日も
朝が来るよ

ただ痛くて ただ辛くて
息すらしたくない程に
自分嫌って世界憎んだ
誰も居ない場所に行けたら

どうしてだろう
わからないよ
何の為に生きているの?

この心臓が鳴り止むまで
生きてればわかるのかな

2020/3/17

【歌詞】言って。 / ヨルシカ

言って。

詞:n-buna

曲:n-buna
歌:ヨルシカ
『夏草が邪魔をする』収録


あのね、私実は気付いてるの
ほら、君がいったこと

あまり考えたいと思えなくて
忘れてたんだけど

盲目的に盲動的に妄想的に生きて
衝動的な焦燥的な消極的なままじゃ駄目だったんだ

きっと、人生最後の日を前に思うのだろう
全部、全部言い足りなくて惜しいけど

あぁ、いつか人生最後の日、君がいないことを
もっと、もっと、もっと
もっと、ちゃんと言って

あのね、空が青いのってどうやって伝えればいいんだろうね
夜の雲が高いのってどうすれば君もわかるんだろう

言って

あのね、私実はわかってるの
もう君が逝ったこと

あのね、わからず屋って言うんだろうね 忘れたいんだけど

もっとちゃんと言ってよ
忘れないようメモにしてよ
明日十時にホームで待ち合わせとかしよう

牡丹は散っても花だ
夏が去っても追慕は切だ

口に出して 声に出して
君が言って

そして人生最後の日、君が見えるのなら

きっと、人生最後の日も愛をうたうのだろう
全部、全部無駄じゃなかったって言うから

あぁ、いつか人生最後の日、君がいないことがまだ信じられないけど

もっと、もっと、もっと、もっと
もっと、もっと、もっと、君が
もっと、もっと、もっと、もっと


もっと、ちゃんと言って

【歌詞】死ぬとき死ねばいい

死ぬとき死ねばいい

詞:カンザキイオリ
曲:カンザキイオリ


いつか人は死ぬ
それだけが僕の脳髄に蔓延って
カビになっていますが
この度特効薬が選ばれました
性欲と食欲と睡眠と金
憎しみとか全部忘れました
悲しみとか全部捨てました
思い出すことは微かにありますが
僕はもう大人になりました

生きる意味はそれなりにあるし
死んでしまうときに死ねばいい話だろ

必死に働いて 金を稼いで
過去は許されたのに
人生発展途上の僕らは
常識の芽生えに戸惑ってばかり
梅雨は明けて 日々は乾き
その全てに君がいる
鬼灯は爆ぜて 獣たちは旅をする

初夏 未完の蜘蛛の囲が絡まる
手で撫でた草の匂いを思い出す
晩夏 散り際を思い出す
君の肌にくしゃみをした
仕事終わりはビールを飲んで
大団円の映画で夜に染まる
友達とそこそこ仲良くやれてる
干からびる日々の裏で鳴り響く

なあ どうか恨まないでくれ
あの匂いがいつまでも鼻をくすぐる
僕は今を生きるんだ
君はもう 死んでいるんだ

生きた証が 蜃気楼に踊って
意味が過ぎ去る日々が
人生満了未遂の僕らには
到底生き地獄にしか思えない
正義ってなんだ?道徳ってなんだ?
日々が流れ今では
導く側だと 獣たちは気づかない

さよなら 今は憧れがある
人間らしさが体中に染み付いた
しかし君の言葉は忘れない

「シアワセの4文字なんてなかった
今となっちゃ どうでもいいさ」

愛がなんだ 夢がなんだ
それが金になるのか?
人生発展途上の僕らは
正しさと成長を天秤にかける
何度忘れて 何度嘆けど
過去は輪廻するから
死ぬとき死ねばいい
だがしかし 今は生きたい

人間らしく 人間らしく
そう思わないと前に進めない

【歌詞】人生はコメディ

人生はコメディ

詞:カンザキイオリ
曲:カンザキイオリ


希望なんてもの全部無駄だ。
だって人はいずれ消えるから。
それにいち早く気付いた
僕らはなんだってできる。
蝉が鳴く田舎道を、蝿が舞う街灯の海を
僕らは死に場所を探し、旅をする。

ルピナスの胸に眠って、雨空の熱と踊って、
蜜の匂いが奏でる道を歩く。
君のメガネは吹き飛んで、寂しさを肌にすがって、
ここにいる証明を探している。

さよなら 僕らは人生を捨てた。
剥がれた化けの皮を喰った。
今ならどこにだって行ける。
人生はコメディ 衝動のストーリー
人生のエネミー 滑稽なグローリー

償いなんて嘘だ。間違いがあって当然だ。
神様は君だけだ。それ以外全部ゴミクズだ。
死に場所を探し歩いた。今だけはまだ死ねなかった。
僕らみんな選択の自由があるから。

泥にまみれて笑った。野犬を食らって嘆いた。
言葉に価値はないけど君だけは真実なんだ。
線路を歩く姿が映画のカットみたいで
これがドッキリなら本当笑えるよ。

これから僕らは将来を捨てる。
汚れた心だってわかってる。
今ならどこにだって行ける。
人生はコメディ 哀愁のストーリー
惨劇のアイロニー 後悔のセオリー

蝿と共に生きて、蝉と共に死んで、
秋空の海と共に僕らは舞う。
最終回を目指せ。常識全部笑え。
彷徨う夏の海に蜃気楼の先に。
僕らが描いた結末がある。

さよなら 僕らは人生を捨てた
汚れた抜け殻を纏った。
これから僕らは後悔で眠る。
今ならどこにだって行ける。
人生はコメディ 人生はコメディ
人生はコメディ 人生はコメディ
人生はコメディ

2020/2/29

【歌詞】君の涙と罰の味

君の涙と罰の味

詞:傘村トータ
曲:傘村トータ


これは罰だと 君は笑った
心から泣けなくなったのは
昔から泣き真似が上手かったからだと
沢山騙したからだと 君は笑った

沢山飲み込んで生きてきたんでしょう
言いたいことも涙も
君が泣けないのは罰じゃなくて
君が頑張りすぎるから
ただそれだけ

君を濡らす冷たい冷たい雨を
降り止ませることは僕にはできないけど
涙の湖を 全部飲み干して
そこに温かい木々を  
君を守る木を植えよう

これこそ罰だと 君は泣いた
心から泣いてしまったのは
不釣り合いなものをもらったからだと
私にはもったいないからだと 君は泣いた

ずっとそうやって生きてきたんでしょう
泣きたいときも泣かないで
君が騙していたのは他人じゃなくて
君自身の心だった
愛しい君よ

君はもう何にも飲み込まなくていい
君の涙で湖ができるのなら
僕は両手でそれをすくって飲み干して
涙の湖が乾き切るまで
側にいるよ

これを罰だと 君が言うなら
僕が教えてあげよう
それは 
罰ではないよ
君の知らない
この心はね
これは愛です

2020/2/23

【歌詞】小説 夏と罰 (下)

小説 夏と罰 (下)

詞:傘村トータ
曲:傘村トータ


うだるような夏が身体を侵食していく
君を攫った季節が舞い戻ってくる
空は彩濃く 
置き去りにされた僕だけが
この世界で風に揺れてそこに在った

君の飲み残しのような人生を
背負って生き続ける僕の身にもなれ
君が諦めてしまった世界で
一文にもならない懺悔を続けている

僕が手を離したあの一瞬を君は
僕に一生後悔させる気なんだね
思い出など何の意味もなさない
君の呪いのような寝顔の前では

神も仏も救いはもたらさず
永遠に裁かれない僕は瞼すら閉じられぬ
何も感じない心であるのに
焼け付くような痛みだけ残るのは何故

僕に慰めの機会など与えず君は
ただ夏を罰として刻んでいった
祭りの甘い林檎のような頬に手は届かぬ
この先一度として

それが冬であったならば
凍った声に諦めもつくだろうか

僕が手を離したあの一瞬を君は
僕に一生後悔させる気だとしても
それが本望であると受け入れてしまえば
君は二度と僕の元へ帰ってこない
君が好きだと僕が喉裂けるほど泣いても

【歌詞】小説 夏と罰 (上)

小説 夏と罰 (上)

詞:傘村トータ
曲:傘村トータ


その日は、夏を嫌悪するには十分すぎる空だった
汚れのない青がどれほど憎らしかったか
理解など求めても無駄であろう

自分の存在はこの世界に1ミリ足りとも傷を残せず
生を受けたのも神の気まぐれ
対して、全てから祝福されている君は煌煌と
「夏、終わるの寂しいよな」

君の屈託のない笑顔が私の喉を一掴み
絞めるでもなく、ただただ罪悪感を植えつける
信頼も友情も塗り潰しうる劣等感と
私は共生し続けるのか

君を壊してやりたいと思った
そんな自分を恥じてもいたが
一度でいい、聖人のような思考を歪めて、
醜い内面を抉り出してやるのだ

見ろ!見ろ!
今からお前を突き落とす
裏切りは随分前から計画されていたと
全てを知った君の顔に私は青すぎる空を見たい

「あっ、お祭り、
17時にいつものとこ集合な」

ああああ
ごめん、ごめん、ごめん、
ごめん、ごめん、ごめん、ごめん、
もう無理だ、無理です、無理だ、
許して、嗚呼、許して、
助けて、神様

2020/1/23

『水もやらず、日の元にも出さず、ただ枯れるまで待てばいい。自分ではどうにも出来ないのなら、時間に解決して貰うしか無いだのから。』

『──自分の気持ちを自覚して、十日ほど経っただろうか。

 あれほど混乱して、恐怖して、消し去りたい消えてしまいたいと思ったのに、
 ときが経てば僅かながらでも冷静になるものだ。
 マリンに泣き付いて吐露した思いに嘘は無いけれど、
 だからといってどうにも出来ないなら認めるしかない。
 今ではもう、根を張り花咲いている場所が分かっているなら、
 後はそれを誰にも見られない様に気を付ければいいとまで思っている。

 水もやらず、日の元にも出さず、ただ枯れるまで待てばいい。
 自分ではどうにも出来ないのなら、時間に解決して貰うしか無いだのから。』

-- 今度は絶対に邪魔しませんっ!「94.会いたい理由」

2020/1/19

【歌詞】あなたの夜が明けるまで

あなたの夜が明けるまで

詞:傘村トータ

曲:傘村トータ



壊れていたのは世界でしょうか
間違っていたのは世界でしょうか
あなたには朝がやってこない
だから あなたの「おはよう」はもう聞けない

時が戻れば、なんて思いながら
私はあなたをこんな檻に閉じ込めている
声が枯れるまで歌い続ければ
きっと気が付いてくれるよね

またいつか 光の降る街を
手を繋いで歩きましょう
空の青さを忘れるなんて
まったく 本当にあなたは馬鹿ね

壊れていたのは世界ではなくて
間違っていたのはあなただけれど
嘘で固められた世界でも
ごめんね あなたに生きていてほしいの

時が戻れば、なんて思いながら
私はもう 少しだけ諦めている
声が枯れるまで歌い続けるのは
あなただけのためじゃない

またいつか 春の空を
二人 手を繋いで 歩きましょう
何も知らないあなたでいいの
私はどこにも行かないから

「リリィ、リリィ 君の幸せなんて
願ってたあの頃に戻れないんだ」
知ってるよ どうにもならないことも
でも嫌いになんてなれなかったよ

またいつか 光を歌いながら
二人 手を繋いで 歩きましょう
明けない夜はないと教えてくれたこと
私の手を引いてくれたこと
「あなたを忘れないよ」

「リリィ」
「なあに」
「ねえ 僕 ほんとに 君が好きだよ」

「リリィ」
「なあに」
「君はどう?」
「私も」


あなたが好きよ

【歌詞】明けない夜のリリィ

明けない夜のリリィ

詞:傘村トータ

曲:傘村トータ



地球が回ってた時代は終わって
朝は永遠に失われた
僕は止まって歩き出せないまま
街をぼんやり眺めていた

この夜がいつまでも明けないから
僕は君をこんな檻に閉じ込めている
君の声しか光がないから
月の代わりに君を歌わせている

リリィ、リリィ 明日も側にいてくれるかい
たとえ僕が夜に溺れたとしても
リリィ、リリィ 君は真昼のような
澄んだ声で希望を歌ってくれるかい

季節が巡ってた時代は終わって
春も夏も秋も永遠に失われた
僕は壊れたことに気づかないまま
君をこうして苦しめていた

この夜がいつまでも明けないから
僕の思考は醒めることがない
君の声しか救いがないから
星の代わりに君を歌わせている

リリィ、リリィ 明日も守ってくれるかい
僕の足を引きずり込む暗闇から
リリィ、リリィ 君の真昼のような
澄んだ声が僕は本当に好きだよ

リリィ、リリィ どうか許しておくれ
僕はとっくに夜に飲まれてしまって
リリィ、リリィ 君の幸せなんて
願ってたあの頃に戻れないんだ

リリィ、リリィ どうして手を伸ばして
僕の頬なんて撫でているの
明けない夜はないと歌う君は
僕を出ていった雫を拭って
「あなたを忘れないよ」とそう言った


2020/1/16

【歌詞】今日も空が綺麗だから

今日も空が綺麗だから

詞:傘村トータ
曲:傘村トータ


初めてのことだった
空を見て泣いたのは
辛いことがあっても
なぜか空だけは綺麗だった

考えすぎてわからなくなって
しんどいなって泣いたりした
靴を履くことさえ億劫で
もう頑張れないよって思ったけど

今日も空が綺麗だから
下を向くのをやめようと思った
今日も空が綺麗だから
とりあえず明日まで生きようと思った

初めてのことだった
空を見て泣いたのは
辛いことがあっても
なぜか空だけは味方だった

疲れすぎて眠れなくなって
しんどいなって泣いたりした
ドアを開けるのさえ億劫で
もう頑張れないよって思ったけど

今日も空が綺麗だから
下を向くのをやめようと思った
今日も空が綺麗だから
とりあえず明日まで生きれると思った

今日も空が綺麗だから
下を向かずに歩こうと思った
今日も空が綺麗だから
少しだけ頑張って生きようと思った

2020/1/13

【歌詞】アストロノーツ

アストロノーツ

詞:ぽわぽわP
曲:ぽわぽわP


もしも僕が今晩のカレーを
残さず食べたなら良かったのかな
君は酷く顔をしかめて
もうたべなくっていいよって言ったんだっけな。

もしも僕が虐められたって
殴り返せるような人だったらな。
君も今より少しくらいは
笑うようになるかもしれないから。

もしも僕がひとりきりでさ
君に迷惑もかけずにいられたなら。
でもさ、それじゃさ、君を知らんまま
生きてく事になったかもしれないから

もしも僕がうそつきなら
こんな僕のこと 叱ってくれたかな?
そんなたくさんの「もしも話」が
僕の部屋にさ浮かんで行くんだよ。

何も無い日々から
罅が入ってそっから
たくさんの「もしも」が漏れ出して
行くんだ。

今目をつむって
耳をふさいで歩き出したよ
君の声も君の笑顔も
見れないままだけどそれも良いかも。

嫌なもんだけさ
あたまん中から
消してくれたらな
よかったのにな。

もしも僕が正直者なら
これが最後だって信じてくれたかな?
きっと君は笑ってくれるよな。
みんな解っているつもりなんだ

何度も君に言おうとしたけど
届く筈無くて「おかしいな?」って
君のとこに行けたならな。
でもひざが笑うんだ。「ざまーみろ」って。

もしも僕が生きてたなら。
君に聴かせるため作った歌
やっぱ恥ずかしくて聴かせてないけど
歌ってあげたいな、僕もいつか。

とどくといいな、君にいつか。

今目をつむって
耳をふさいで歩き出したよ
君の声も君の笑顔も
見れないままだけどそれも良いかも。

今目をつむって
耳をふさいで歩き出したよ
君の声も君の笑顔も
見れないままだけどそれも良いかも。

2020/1/3

『怖がらなくてもいい。怖いということは、楽しいということでもあるんだから。』

『雄大な空。透き通った視界。そして、根源から沸き立つような生理的な恐怖。
 どうしてこの感覚を忘れていたのだろう。
 恐怖を楽しむことすらも忘れてしまえば、
 恐怖で人を楽しませることなんてできやしない。

 怖がらなくてもいい。怖いということは、楽しいということでもあるんだから。
 恐怖と向き合うことは、辛いことばかりではない。
 呑み込んでしまえば良いのだと、わたし自身に、言い聞かせるように。』

-- ホラー女優が天才子役に転生しました ~今度こそハリウッドを目指します!~「Theater9 青空⇒cherry tree/In the dark:scene3」

2020/1/1

『ここで泣けないというのなら、何処でもいい、必ず泣いておけ。吐き出しておかないと、いずれ―――心が膿む。』

『ここで泣けないというのなら、何処でもいい、必ず泣いておけ。
 吐き出しておかないと、いずれ―――心が膿む。』

-- その悪役令嬢、音楽家を目指す!〜恋愛音痴でごめんなさい。バイオリンが恋人です!〜「【月ヶ瀬穂高】光と闇の『ヴォカリーズ - Vocalise - 』 上」

【歌詞】敗走

敗走

詞:傘村トータ
曲:傘村トータ


「今ここで頑張れなければ、
もう僕は一生頑張れない」
そう思った場面が、人生で何度もあった

本当に一度きりの大勝負だからこれは
取り返しのチャンスなんて
どんなに泣いてもやってこないから、って

例えば人生で一度だけ
必殺技が使えたとしたら
使うのは今ですか?
今 勝てないと終わりですか?
きっとそんなことないよ
何度だって敗走して 敗走して
逃げ帰った道を 何度も 何度も上って
人は強くなるんです

「今ここで頑張れなければ、
もう僕は一生頑張れない」
そう思った場面が、なんで「何度も」あるんだ

本当は一度きりの大勝負なんてなくて
取り返しのチャンスは、
それこそ取りきれないくらい
あるってもんさ

例えば人生で一度だけ
必殺技が使えたとしたら
今 自分を壊してまで、
ここでそれを撃ちますか?
いいや とっておきなよ
何度だって敗走して 敗走して
逃げ帰った道を
忘れずに覚えてるから
人は強くなるんです

百万回の敗走と
百万回の悔し涙で
一度きりの凱旋を
夢見て生きてやるんだ

例えば人生で一度だけ
必殺技が使えたとしたら
使うのは今ですか?
今勝てないと終わりですか?
きっとそんなことないよ
何度だって敗走して 敗走して
逃げてもいいよね
何度も 何度も 上って 上って
人は強くなるんです

【歌詞】さよならだけが人生だ

さよならだけが人生だ

詞:伊東歌詞太郎
曲:伊東歌詞太郎


さよならだけが 人生だという
誰が言ったか忘れたけれど
間違いではないような気がして
振り返り 立ち止まるの

出会いがあれば 別れがあると
誰が言ったか忘れたけれど
それじゃ何もはじめられないだろう
なぜ生まれてきたのか わからないなぁ

まるで僕は 作り物で構わない
でも転んだら 血が流れるんだよ

どうかお願いだ 見せてくれないか
君が愛した ものをすべて
どうかお願いだ 見せてくれないか
君が恐れるものを
どんな時でも そばにいさせて

この悲しみが汚れてるなら
きれいな雪が降り積もるという
当たり前のように 生きてたけど
気づいたら 埋もれてしまいそうだ

たとえどんな風が吹けど変わらない
この想いは 変えられはしないからさ

ひとは誰でも孤独だという
実は僕もそう思うんだ
君の孤独も僕の孤独も
消すことはできない
でも分かち合えるだろう

どうかお願いだ見せてくれないか
血を流してる君の心
どうかお願いだ見せてくれないか
汚れたままの過ぎた時間も

どうかお願いだ見せてくれないか
君が愛したものをすべて
どうかお願いだ見せてくれないか
君が抱えるものを
どんな君でも そばにいさせて