2019/12/8

【歌詞】泣けど喚けど朝がきて

泣けど喚けど朝がきて

詞:12uck
曲:12uck


どうか夜よ明けないでくれ 等しく独りなこの時のまま
どうかしばらく居させてくれ 願えど 空白む 午前五時

桜の花に群がる人に 名もなき花は踏み潰された
「どれもみんな綺麗だ」なんて 上から目線でよく言うよ
何もかもに値段が付く街で アイデンティティさえも値踏みされ
うなだれる僕らを置いて今日も 一日が終わってく

金も銀も銅も鉛も 稀代の名画も数多の駄作も 
夜の闇はすべてを黒く染める
こんな僕も少しだけ この暗がりの中で 
僕の色を許せるんだ だから

どうか夜よ明けないでくれ 等しく薄暗いこの時のまま
どうかしばらく居させてくれ 願えど 時は過ぎて
また今日も変わらずに朝が来て 僕の色を暴いていく
光が町を彩って 新しい一日が始まってく

 ハートに星に十字に指に 数字はかくもリアルを映す
「みんな違ってみんないい」なんて 無責任によく言うよ
何もかもに値段が付く街で アイデンティティさえ売れ残って
うなだれる僕らを置いて今日も この星は回ってく

浮かれた街にテレビにラジオ 笑顔溢れるタイムラインも 
夜の闇に紛れて今は眠る
こんな僕も少しだけ この静けさの中で 
僕の孤独を許せるんだ だから

どうか夜よ明けないでくれ 等しく独りなこの時のまま
どうかしばらく居させてくれ 願えど 時は過ぎて
また今日も変わらずに朝が来て 僕の孤独を暴いていく
楽しげな声が街に響いて 新しい一日が始まってく

ただ 輝くものを妬んで 進めない訳を作って
悪いのは全部僕なんだろ? 信じる者は救われんだろ?
「辛くても笑え前を向け」 「明日はきっと素晴らしい」
そんな言葉を崇める星で今日も 僕ら生きている

こんな世界に縛り付けて 思考を侵して夢に駆り立てる 
二重螺旋の鎖は今日も解けないまま
泣けど喚けど 白む空に 
抗えずに時は過ぎて

また今日も変わらずに朝が来て 僕の価値を暴いていく
そんな日差しから逃げるように 布団被って…

2019/11/27

【歌詞】生まれた意味などなかった。 / まふまふ

生まれた意味などなかった。

詞:まふまふ
曲:まふまふ
歌:まふまふ
『神楽色アーティファクト』収録


厚紙の箱に捨てられた 命ならば値打ちはないか?
バス停 待合に渦巻く 見て見ぬふりの雑踏
書き損じはどうしようもないが それに勝る反吐が出ないか?
その行方は今日日じゃ 誰も知らない

母の手を零れた 小さな命は
後部座席に勝る価値もない

何者にもなれる命で
救えるものひとつもないのだ
これほどに器用な手先で
救えるものひとつもないのだ 僕たちは

底知れた愚鈍な世界だ 書き物に筆を取れども
ぶちまけたインクのそれが ひどく適切ではないか?
死にたいかと言われりゃ 特に死ぬほどの孤独でもないが
生きたいか問われたら 何も言えない

虚しさに適した表情はどれだ
書き始めの言葉は

『生まれた意味などなかった。』

先見えぬ小説を読めば
捲り終えぬ世界があるのか?
振り向けば崩れる足場で
明日から何処へ向かうのだろう 僕たちは

アンノウン
「私は誰だ」 「貴方は誰だ」

アンノウン
消しては書いて 丸め捨てては

アンノウン
自分ひとつが未だ書けない

生まれた意味などないのか?

生まれた意味などないのか?

―――生まれた意味などないのだ。

事切れぬものなんてないのに
救えるものひとつもないのに
この命に意味などないのに
優しい明日なんてないのに

行かなくちゃ たとえ死に向かって歩いていたって
書かなくちゃ 当然余白も残っちゃいないが
知らなくちゃ 明日を この途方もない暗晦を

生きなくちゃ 生きなくちゃ

生きなくちゃいけない

2019/11/20

『自分ではない誰かの手で幸せになるくらいなら、いっそ不幸であって欲しい。』

『不幸せになどなって欲しくない。
 いつも穏やかに、笑っていて欲しい。時々、怒ったり、拗ねたり、呆れたりして。
 そもそも、こんなことになる以前から、彼女の幸せを誰よりも強く願っていた。

 しかし――
 自分ではない誰かの手で幸せになるくらいなら、いっそ不幸であって欲しい。
 そんなことを思ってはならないというのに、
 じくじくと痛む胸の奥には醜い望みがあった。
 汚らしく、暗い願いを消すことが出来なかった。』

-- 王女様に婚約を破棄されましたが、おかげさまで幸せです。「25いっそ不幸であって欲しい<ハロルド>」

2019/11/17

『あの頃に戻れたら良いのに。』

『心から今、思う。
 あの頃に戻れたら良いのに。そうすればこんなに思い煩うことも無かっただろうに。
 それでも、あの平和な頃に戻ることなど出来ない。
 ならばもう、足掻けるだけ足掻くしかなかった。』

-- 婚約破棄の行方「8」

『幸せだった過去を投影しては、惨めな今の自分を比べて、嘆いていた。』

『ずっと好きな人と一緒に居られると思ってた。
 おとぎ話に出てくるお姫様みたいになれるんだと疑っていなかった。
 それなのに、ある日突然その世界は壊れた。
 夢のような泡沫の世界で私は独りで溺れていた。
 幸せだった過去を投影しては、惨めな今の自分を比べて、嘆いていた。』

-- 嫌われ令嬢の余生「第1章」

2019/10/28

「ですがその数十分後もまた変わらず同じ人を好きになる事を繰り返して紡いでいく。だからこそ愛は儚く、また尊いのですわ」

「そうですわね………例えば人が好きな異性の前で永遠の愛を誓ったとしてその愛はどの位の期間その者を変わらず愛し続ける事が出来るかご存知ですか?」

『永遠と誓っているんだから死ぬまでなんじゃねぇのか?』


「数十分ですわ」


『………は?』


「残念ながら事実ですわ。ですがその数十分後もまた変わらず同じ人を好きになる事を繰り返して紡いでいく。だからこそ愛は儚く、また尊いのですわ」


-- 転生悪役令嬢は闇の秘密結社を作る「数十分ですわ」

2019/10/27

『人は脆く儚い生き物である――故にその生き様は尊く美しい。』

『人は脆く儚い生き物である――故にその生き様は尊く美しい。』

2019/10/14

【歌詞】ひび割れた世界 / majiko

ひび割れた世界

詞:小倉しんこう
曲:小倉しんこう
歌:majiko
『ひび割れた世界』収録


君の心と共鳴するように
泣き出しそうな空を見て決めたんだ
悲しい雨に打たれないように
君の全部 そう全部 僕が守るよ

今日まで僕が生きて来たのは
今日から僕を導いてくれるのは
言葉にすると消えてしまうくらい
君のための 純粋で 強い光

この繋いだ手を離さないで
ずっと隣にいるから

ひび割れた世界でも構わない
君が 君が 笑っていれば
もしも君が世界を嫌うなら
僕が 僕が 壊してあげる
ここに君がいなければ 嗚呼 意味のない世界だ

僕らが生きる世界はまるで
触れれば割れる 脆く儚い硝子
怖かったのは ただ一つだけ
破片が君の心を傷付けないか

ねえ忘れないで この温もりを
僕は君を離れない

ひび割れた世界でも護りたい
君が 君が ここにいるから
誰かの過ちが 優しい君を
揶揄ったなら 消してあげるよ
僕には君がいればいい 君には僕がいればいい

なんて綺麗な世界だ なんて綺麗な世界だ
もう何もいらないよ もう何もいらないよ
邪魔なものばっかりだ 嗚呼 いらないものばっかりだ
君がいればいい
其れだけの世界だ
其れだけの世界だ

継接ぎだらけの幸せでもいい
ずっと ずっと 二人このまま

ひび割れた世界でも構わない
君が 君が 笑っていれば
もしも君が世界を嫌うなら
僕が 僕が 壊してあげる
ここに君がいなければ 嗚呼 意味のない世界だ

2019/9/4

『私たちの今は、歌みたいに綺麗なんかじゃない。もっとドロドロしていて汚くて、ゴロゴロとした足元は居心地も悪い。』

『青春の夢と希望を歌う歌詞は、嘘くさくて苦手だ。
 私たちの今は、歌みたいに綺麗なんかじゃない。
 もっとドロドロしていて汚くて、ゴロゴロとした足元は居心地も悪い。
 たった一言の『いいね』ですら、喜んだり悲しんだり、
 拗ねたり嫉んだり、憎みさえしてしまう。

 心は自分のもののはずなのに自分ではちっとも制御できなくて、
 勝手に荒れ狂って嵐になる。

 だけど、この一瞬に重なった声は真実だ。
 まぎれもない、事実だ。きっと私は忘れない。』

-- 神様のドS!! <逆行をしたけれど逆転は望まない元悪役令嬢は穏やかに暮らしたい>「69.中等部二年 文化祭 1」

2019/8/26

『星はすべてのものに、ひとしく光を降りそそいでる。』

『今が夜で、夜が暗いことには変わらない。
 ……だけど私たちは、今ここで同じ光のあたる場所にいるよ。
 星はすべてのものに、ひとしく光を降りそそいでる。そして見上げたものだけが……、
 ――この輝きに気づけるの。』

-- デッドエンドな未来は受け入れたので、麗しの王国で『悪役令嬢』満喫します!「
22 私は、夜空を見上げました」

2019/8/21

【歌詞】アイロニ

アイロニ

詞:すこっぷ
曲:すこっぷ


少し歩き疲れたんだ 少し歩き疲れたんだ
月並みは表現だけど 人生とかいう長い道を
少し休みたいんだ 少し休みたいんだけど
時間は刻一刻残酷と 私を引っぱっていくんだ

うまくいきそうなんだけど うまくいかないことばかりで
迂闊にも泣いてしまいそうになる 情けない本当にな

惨めな気持ちなんか
嫌というほど味わってきたし
とっくに悔しさなんてものは 捨ててきたはずなのに

絶望抱くほど 悪いわけじゃないけど
欲しいものは いつも少し手には届かない
そんな半端だとねなんか
期待してしまうから
それならもういっそのこと
ドン底まで突き落としてよ

答えなんて言われたって
人によってすり替わって
だから絶対なんて絶対 信じらんないよねぇ
苦しみって誰にもあるって そんなの分かってるから何だって
なら笑って済ませばいいの?
もうわかんないよバカ!

散々言われてきたくせに
なんだまんざらでもないんだ
簡単に考えたら楽なことも
難関に考えてたんだ
段々と色々めんどくなってもう
淡々と終わらせちゃおうか
「病んだ?」とかもう嫌んなったから
やんわりと終わればもういいじゃんか

夢だとか希望とか
生きてる意味とか
別にそんなものはさして 必要ないから
具体的で分かりやすい
機会をください
泣き場所探すうちに
もう泣き疲れちゃったよ

きれいごとって嫌いだって
期待しちゃっても形なんなくて
「星が僕ら見守ってて 夜しかいないじゃん ねぇ
君のその優しいとこ
不覚にも求めちゃうから
この心やらかいとこ
もう触んないで ヤダ!

もうほっといて
もう置いてって
汚れきったこの道は もう変わんないよ嗚呼

疲れちゃって弱気になって
逃げ出したって無駄なんだって
だから内面耳塞いで
もう最低だって泣いて
人生って何なのって
わかんなくても生きてるだけで
幸せって思えばいいの?
もうわかんないよバカ!

2019/8/19

【歌詞】心做し

心做し

詞:papiyon
曲:papiyon


ねぇ、もしも全て投げ捨てられたら
笑って生きることが楽になるの?
また胸が痛くなるから
もう何も言わないでよ

ねぇ、もしも全て忘れられたなら
泣かないで生きることも楽になるの?
でもそんな事出来ないから
もう何も見せないでよ

君にどれだけ近づいても
僕の心臓は一つだけ

酷いよ 酷いよ、もういっそ僕の体を
壊して 引き裂いて 好きなようにしてよ
叫んで 藻掻いて 瞼を腫らしても
まだ君は僕の事を抱きしめて離さない
もういいよ

ねぇ、もしも僕の願いが叶うなら
君と同じものが欲しいんだ
でも僕には存在しないから
じゃあせめて此処に来てよ

君にどれだけ愛されても
僕の心臓は一つだけ

やめてよ やめてよ、優しくしないでよ
どうしても僕には理解ができないよ
痛いよ 痛いよ、言葉で教えてよ
こんなの知らないよ
独りにしないで

酷いよ 酷いよ、もういっそ僕の体を
壊して 引き裂いて 好きなようにしてよ
叫んで 藻掻いて 瞼を腫らしても
まだ君は僕の事を抱きしめて離さない
もういいよ

ねぇ、もしも僕に心があるなら
どうやってそれを見つければいいの?
少し微笑んで君が言う
「それはね、ここにあるよ」

【歌詞】四季折の羽

四季折の羽

詞:ひとしずくP・やま△
曲:ひとしずくP・やま△


舞い落ちる粉雪が
山の背を白く染める
寂れた村の荒ら家で
二人、身を寄せ合う冬の夜

「出会った日も、雪だった」
あなたが 微笑みつぶやく
囲炉裏火に火照った顔を
大きな袖の影に隠した

春の訪れを
息吹の歓びさえずる鳥達と 歌う
「綺麗な声だね」と あなたが言った
ただそれが、その言葉が、嬉しくて

「いつか、綺麗な声が出なくなっても、
それでも、私を愛してくれますか?」
「当たり前だよ」って 優しく笑い
そっと 大きな手が頬を撫でた

青葉照る 夏の午後
あなたが病に倒れた
貧しい夫婦暮らしでは
あなたを治す薬は 買えない

明くる日も 明くる日も
ただ、ひらすらに機を織る
儚き紅葉の葉のように
あなたの命を、散らせはしない

季節は流れて
夏の終わりを告げる鈴虫が リン、と鳴く
「綺麗な指だね」と
傷だらけの手を握る、その手が
あまりにも冷たくて…

「いつか、綺麗な指がなくなっても、
それでも、私を愛してくれますか?」
「当たり前だよ」って 咳き込みながら
痛む指を 大きな手が包んだ

昼も夜も 機を織り続けて
早く、早く、薬を買わなければ…
もう少し、あと少し、紅葉が散る前に
この指が止まるまで…
この羽が、尽きるまで…

嗚呼 落日の風
無情に朽ちていく実の
灯火を揺らし 落とす

「いつか、私がヒトじゃなくなっても、
あなたは、私を愛してくれますか?」
怖くて 真実は告げられぬまま
そっと ひとり、最後の羽を折り…

「当たり前だよ」って僕は笑い
翼を失くした君を抱きしめ、言った
綺麗に羽ばたいたあの日の鶴を
ずっと、今でも覚えているよ
そして 変わらず君を愛しているよ

2019/8/5

【歌詞】命ばっかり

命ばっかり

詞:ぬゆり
曲:ぬゆり


日々を磨り潰していく貴方との時間は
簡単なことじゃ許せないくらいに
おかしくなってしまった 安心したいだけの
口先だけじゃ いや

どこまでも単純だ ここまでと悟った
座り込んでもう歩けなくなる

最初だけじゃないなら 際限もないならば
どこへだって行けるはずさ

遠くへ 遠くへ 水の味を覚え
街路に目が眩み夜を越えてしまう
遠くへ 遠くへ 動けない僕のことを忘れて

知らないを知りたかった
知り得ることはなかった

水圧で動けなくなっていく また蝶の夢を見る
好きになりたかったんだ 好きになれなかったんだ

「正しい」を理想としていたら
置いて行かれた
追いつけなくなったんだ

当たり前に過ぎていくはずだった時間は
何十年とも感じるほど長く
眠りすぎた頭痛で這い出してきた僕は
どこにももう行けやしないから

どこまでも純情だ それでしかなかった
飾らないで 分かち合いたいから
貴方の影が眩む 見失ってしまった
また眠れない夜になっていく

「どうしたいの」なんて問えば「どうもしない」なんて返す
貴方はもう何も教えてくれないの
今日食べた食事も 行きたい場所さえもう
何にも どれをとってもわからないだけだ

遠くへ 遠くへ 水の味を覚え
街路に目が眩み夜を越えてしまう
遠くへ 遠くへ 動けない僕のことを忘れて

貴方の横顔を見て引け目を感じてしまった
救われたいとだけ喚く僕はきっともう我楽多だ

思想犯はもう止めた
「分かれない」を悟っていた

とりとめのない言葉だけでは
薄紙を剥がせない

普通に固執することが
怖くてもう泣きそうだ

自堕落を鏡で見ていたら
薄っぺらだ 薄っぺらだ 薄っぺらだ
薄っぺらな僕だった

ぼくだ
僕だけだったんだ 

2019/8/1

【歌詞】死ぬにはいい日だった

死ぬにはいい日だった

:ピコン
曲:ピコン


夏のさ花が咲いて嫌になって日和ってた
誰かの目のことや日々のこと気にしてた
だらだら生きてた 冷めてた眼差し
思い出だけある街並みを踏みつけてた

涙が零れたあなたに触れて
さよなら忘れて突き刺さる惨めなまま

掠れた息を吐いて惰性だって思ってた
枯れてた街の中、蝉騒が鳴り響いた
瞳に花びら咲いてた気がした
何にもなれない夏の中夢見てたんだ

誰かと比べたくだらぬ夏に
惨めで何もない僕が居て蹲っていた

苦しくなる度にさ明日がただ遠くなる
死ぬにはいい日だった冷めないままただ

水面に花火ら落ちていく夢
あなたと見てたら覚めていく

涙が零れたあなたに触れて
さよなら忘れて生きていたい惨めなまま

【歌詞】命に嫌われている。

命に嫌われている。

詞:カンザキイオリ
曲:カンザキイオリ


「死にたいなんて言うなよ。諦めないで生きろよ。」
そんな歌が正しいなんて馬鹿げてるよな。

実際自分は死んでもよくて 周りが死んだら悲しくて
「それが嫌だから」っていう エゴなんです。

他人が生きてもどうでもよくて
誰かを嫌うこともファッションで
それでも「平和に生きよう」なんて素敵なことでしょう。

画面の先では誰かが死んで
それを嘆いて誰かが歌って
それに感化された少年が ナイフを持って走った。

僕らは命に嫌われている。
価値観もエゴも押し付けて
いつも誰かを殺したい歌を 簡単に電波で流した。
僕らは命に嫌われている。
軽々しく死にたいだとか
軽々しく命を見てる僕らは命に嫌われている。

お金がないので今日も一日中惰眠を謳歌する
生きる意味なんて見出せず、無駄を自覚して息をする。
寂しいなんて言葉で この傷が表せていいものか
そんな意地ばかり抱え今日も一人ベッドに眠る

少年だった僕たちはいつか青年に変わってく。
年老いていつか 枯れ葉のように誰にも知られず朽ちていく。
不死身の身体を手に入れて、一生死なずに生きていく。
そんなSFを妄想してる

自分が死んでもどうでもよくて
それでも周りに生きて欲しくて
矛盾を抱えて生きてくなんて怒られてしまう。

「正しいものは正しくいなさい。」
「死にたくないなら生きていなさい。」
悲しくなるならそれでもいいなら
ずっと一人で笑えよ。

僕らは命に嫌われている。
幸福の意味すらわからず、産まれた環境ばかり憎んで
簡単に過去ばかり呪う。
僕らは命に嫌われている。
さよならばかりが好きすぎて
本当の別れなど知らない僕らは命に嫌われている。

幸福も別れも愛情も友情も
滑稽な夢の戯れで 全部カネで買える代物。
明日死んでしまうかもしれない。
すべて無駄になるかもしれない。
朝も夜も春も秋も
変わらず誰かがどこかで死ぬ。
夢も明日も何もいらない。
君が生きていたならそれでいい。
そうだ。本当はそういうことが歌いたい。

命に嫌われている。
結局いつかは死んでいく。
君だって僕だって いつかは枯れ葉にように朽ちてく。
それでも僕らは必死に生きて
命を必死に抱えて生きて
殺してあがいて笑って抱えて
生きて、生きて、生きて、生きて、生きろ。

2019/7/24

『いつか、あなたの言葉に結構傷ついてたんだよと笑って話せたらいいな。』

『彼には恋人(のような人)がいるから、想いは伝えないと決めた。
 けど、伝えたくないわけじゃない。
 いつか、あなたの言葉に結構傷ついてたんだよと笑って話せたらいいな。』

--誰か!悪役令嬢の私に攻略対象との縁切り方を教えて下さい! 「30・1見えない顔」

2019/7/20

『あとはただ――砕けて壊れるだけ。』

『人の心は、水面のようなものです。
 刺激があればそこに波が立ち、僅かな動きで揺らめくのです。
 時には荒れる海原のように、時には穏やかな湖面のように。
 ならば私の心は、今まさに凍りついているのでしょう。
 波立つこともなければ、揺らめくこともありません。
 あとはただ――砕けて壊れるだけ。』

--公爵令嬢は騎士団長(62)の幼妻 「戦争編:虚無」

2019/7/17

【歌詞】M / プリンセス プリンセス

M

詞:富田京子
曲:奥居香
歌:プリンセス プリンセス
『Diamonds』収録


いつも一緒にいたかった
となりで笑ってたかった
季節はまた変わるのに

心だけ立ち止まったまま

あなたのいない右側に
少しは慣れたつもりでいたのに
どうしてこんなに
涙が出るの
もう叶わない想いなら
あなたを忘れる勇気だけ

欲しいよ
(You are only in my fantasy)
今でも覚えている
あなたの言葉肩の向うに
見えた景色さえも
So once again
(Leavin' for the place without your love)
星が森へ帰るように
自然に消えて ちいさな仕草も
はしゃいだあの時の私も

いつも一緒にいたかった
となりで笑ってたかった
季節はまた変わるのに
心だけ立ち止まったまま

出会った秋の写真には
はにかんだ笑顔 ただ嬉しくて
こんな日がくると思わなかった
Ah 瞬きもしないで
あなたを胸にやきつけてた

恋しくて
(You are only in my fantasy)
あなたの声 聴きたくて
消せないアドレスMのページを
指でたどってるだけ
So once again
(Leavin' for the place without your love)
夢見て目が覚めた
黒いジャケット後ろ姿が
誰かと見えなくなっていく

So once again
(You are only in my fantasy)
星が森へ帰るように
自然に消えて ちいさな仕草も
いつまでも あなたしか見えない
私も

2019/7/2

【歌詞】Lemon / 米津玄師

Lemon

詞:米津玄師
曲:米津玄師
歌:米津玄師
『Lemon』収録


夢ならばどれほどよかったでしょう
未だにあなたのことを夢にみる
忘れた物を取りに帰るように
古びた思い出の埃を払う

戻らない幸せがあることを
最後にあなたが教えてくれた
言えずに隠してた昏い過去も
あなたがいなきゃ永遠に昏いまま

きっともうこれ以上 傷つくことなど
ありはしないとわかっている

あの日の悲しみさえ あの日の苦しみさえ
そのすべてを愛してた あなたとともに
胸に残り離れない 苦いレモンの匂い
雨が降り止むまでは帰れない
今でもあなたはわたしの光

暗闇であなたの背をなぞった
その輪郭を鮮明に覚えている
受け止めきれないものと出会うたび
溢れてやまないのは涙だけ

何をしていたの 何を見ていたの
わたしの知らない横顔で

どこかであなたが今 わたしと同じ様な
涙にくれ 淋しさの中にいるなら
わたしのことなどどうか 忘れてください
そんなことを心から願うほどに
今でもあなたはわたしの光

自分が思うより
恋をしていたあなたに
あれから思うように
息ができない
あんなに側にいたのに
まるで嘘みたい
とても忘れられない
それだけが確か

あの日の悲しみさえ あの日の苦しみさえ
そのすべてを愛してた あなたとともに
胸に残り離れない 苦いレモンの匂い
雨が降り止むまでは帰れない
切り分けた果実の片方の様に
今でもあなたはわたしの光

2019/6/26

『面倒なことに恋ってものは人を欲張りにさせるらしい。』

『面倒なことに恋ってものは人を欲張りにさせるらしい。』

--私、聖女。魔王の城で居候してます。 「聖女、お菓子を作る。」

【歌詞】まちがいさがし / 菅田将暉

まちがいさがし

詞:米津玄師
曲:米津玄師
歌:菅田将暉
『まちがいさがし』収録


まちがいさがしの間違いの方に
生まれてきたような気でいたけど
まちがいさがしの正解の方じゃ
きっと出会えなかったと思う

ふさわしく 笑いあえること
何故だろうか 涙がでること

君の目が貫いた 僕の胸を真っ直ぐ
その日から何もかも 変わり果てた気がした
風に飛ばされそうな 深い春の隅で
退屈なくらいに何気なく傍にいて

間違いだらけの 些細な隙間で
くだらない話を くたばるまで
正しくありたい あれない 寂しさが
何を育んだでしょう

一つずつ 探し当てていこう
起きがけの 子供みたいに

君の手が触れていた 指を重ね合わせ
間違いか正解かだなんてどうでもよかった
瞬く間に落っこちた 淡い靄の中で
君じゃなきゃいけないと ただ強く思うだけ

君の目が貫いた 僕の胸を真っ直ぐ
その日から何もかも 変わり果てた気がした
風に飛ばされそうな 深い春の隅で
誰にも見せない顔を見せて

君の手が触れていた 指を重ね合わせ
間違いか正解かだなんてどうでもよかった
瞬く間に落っこちた 淡い靄の中で
君じゃなきゃいけないと ただ強く思うだけ

2019/6/14

『そうすれば、こんな小さなことで泣きたくなることも、なくなるのかもしれない。』

『どうすれば、強くなれるのだろうか。
 どうすれば、何者にも侵されない自分というのが出来るのだろうか。

 強くなったら、悲しまなくて済むかもしれない。
 何物にも侵されないほどの精神力をもっていれば、
 何事にも動じなくなるのかもしれない。
 そうすれば、こんな小さなことで泣きたくなることも、なくなるのかもしれない。』

--梔子のなみだ 「第一王女の苦悩」

2019/6/5

【歌詞】だから僕は音楽を辞めた / ヨルシカ

だから僕は音楽を辞めた

詞:n-buna
曲:n-buna
歌:ヨルシカ
『だから僕は音楽を辞めた』収録


考えたってわからないし
青空の下、君を待った
風が吹いた正午、昼下がりを抜け出す想像
ねぇ、これからどうなるんだろうね
進め方教わらないんだよ
君の目を見た 何も言えず僕は歩いた

考えたってわからないし
青春なんてつまらないし
辞めた筈のピアノ、机を弾く癖が抜けない
ねぇ、将来何してるだろうね
音楽はしてないといいね
困らないでよ

心の中に一つ線を引いても
どうしても消えなかった 今更なんだから
なぁ、もう思い出すな

間違ってるんだよ
わかってないよ、あんたら人間も
本当も愛も世界も苦しさも人生もどうでもいいよ
正しいかどうか知りたいのだって防衛本能だ
考えたんだ あんたのせいだ

考えたってわからないが、本当に年老いたくないんだ
いつか死んだらって思うだけで胸が空っぽになるんだ
将来何してるだろうって
大人になったらわかったよ
何もしてないさ

幸せな顔した人が憎いのはどう割り切ったらいいんだ 
満たされない頭の奥の化け物みたいな劣等感

間違ってないよ
なぁ、何だかんだあんたら人間だ
愛も救いも優しさも根拠がないなんて気味が悪いよ
ラブソングなんかが痛いのだって防衛本能だ
どうでもいいか あんたのせいだ

考えたってわからないし
生きてるだけでも苦しいし
音楽とか儲からないし
歌詞とか適当でもいいよ
どうでもいいんだ

間違ってないだろ
間違ってないよな
間違ってないよな

間違ってるんだよ わかってるんだ
あんたら人間も
本当も愛も救いも優しさも人生もどうでもいいんだ
正しい答えが言えないのだって防衛本能だ
どうでもいいや あんたのせいだ

僕だって信念があった
今じゃ塵みたいな想いだ
何度でも君を書いた
売れることこそがどうでもよかったんだ
本当だ 本当なんだ 昔はそうだった

だから僕は
だから僕は音楽を辞めた

2019/5/29

『取り乱して、涙の一つも流せば何かが変わったのかしら。』

『本当は止めてほしかったのに。
 愛していると一言言ってくれるだけで、私の痛みは癒されたのに。
 渇きがひどい。
 手を伸ばして。叫んだ。ずっと言えなかったこと。
 捨てないで、私を。愛して。仕方ないと諦めないで。
 取り乱して、涙の一つも流せば何かが変わったのかしら。
 はしたないからと、感情を殺して生きてきた。
 荒れ狂う感情の波。
 荒れ狂う海に放り出されて、一人では息をすることもできない―――。』

--妹に婚約者を譲れと言われました 「25 目覚め」

『ただ、そんなこともあったと切り捨てるには、私の傷はまだ生々しすぎた。』

『ただ、そんなこともあったと切り捨てるには、私の傷はまだ生々しすぎた。』

--妹に婚約者を譲れと言われました 「38 過去のこと」

『私はただ―――誰も味方のいない人生に疲れ切っていたのだ。』

『私はただ―――誰も味方のいない人生に疲れ切っていたのだ。』

--妹に婚約者を譲れと言われました 「38 過去のこと」

2019/5/9

【歌詞】泥中に咲く / ウォルピスカーター

泥中に咲く

詞:針原翼(はりーP)

曲:針原翼(はりーP)
歌:ウォルピスカーター
これからもウォルピス社の提供でお送りします。』収録


砕けた心が濾過できなくて

涙はそっと枯れてゆく
もう一粒も  流れなくて
可笑しいよねって  笑ってる

酷烈な人生 

あなたを遮る迷路の荊棘
濁世の闇  立ちはだかる
君は誰よりも憂う人
だから今  僕らは溺れかけてる寸前だろう
正しい呼吸に救われた
今はいつか死ぬために生きてるだけだ

雨が嫌いなわけを知ると

深いところで思い出すこと
そう 大粒のシャボン玉なら
きっとふわふわでしとしと

地面の色を見て歩く

水溜まりのない場所  選んでる
さては  不遇な道を逸れるため
自己防衛だってするんでしょう

僕は今  人間です

今日も明日も  その次の日も
認めるのは  そのくらいでいい
みんな別々の息を食べてる
そう  君も今  人間です
その姿が嫌いなだけで
憎めないよ  優しいから
君は誰の為にも願う人

ひとひらの花が散るために

水も土も光も  その種も
僕の目の前にあるものが
その意味も過去も未来も

ひとつと欠けると生まれないぜ

僕も君も  あの人も
なんでもないと言いながら
過去の荷物を君に背負わせる

運命が通せんぼする

勘違い  自業自得だよ
でも状況が良くないからね
逃げたいよね  生きたいよね

この身体を投げ出す

その瞬間があるとすれば
この世の闇  切り裂いてさ
ここに生まれた意味を探そうか
終わりの始まり
始まれば最後の人生だから
途方もない  旅の末に
今しかない「時」があるのだろう

雨に溺れることはないな

それでもなんだか息苦しいな
いつか死ぬために生きてるなんて
それならさ  それならば

もう壊れない  壊れない  

壊れない心の  鐘を鳴らそう
曇天だろう
泥まみれさ  どこもかしこも
今  この世の行方を
遮る迷路に  線を引こうぜ
その線がさ  重なる地図
君を照らすために咲く花さ