『私は神を信じない。
神など何処にもいない。
ただ―――――私の祈りだけが此処にある。』
--なんちゃってシンデレラ【WEB版】 「閑話 侍女と大司教」
2019/4/30
2019/4/23
『見つかりたくはなかったけれど、見つけてほしかった。』
『見つからなくて良かったと思った。
だけど、どうして見つけてくれないのだろうとも、思った。
見つかりたくはなかったけれど、見つけてほしかった。
―――――多分、そうだ。』
--婚約者は、私の妹に恋をする 「これが、本当の最後なら。:20」
だけど、どうして見つけてくれないのだろうとも、思った。
見つかりたくはなかったけれど、見つけてほしかった。
―――――多分、そうだ。』
--婚約者は、私の妹に恋をする 「これが、本当の最後なら。:20」
『誰かに傷つけられることもなく、そして、誰も傷つけることのない世界。』
『時計がカチカチを時を刻む音と、己の呼吸音だけが響いている。
その音だけに耳を澄ましていれば、
この世界に私一人だけが存在しているような気分になった。
それは、私以外に誰も存在しない世界だ。
もしかしたら、その方がずっと良かったのかもしれない。
誰かに傷つけられることもなく、そして、誰も傷つけることのない世界。』
--婚約者は、私の妹に恋をする 「これが、本当の最後なら。:12」
その音だけに耳を澄ましていれば、
この世界に私一人だけが存在しているような気分になった。
それは、私以外に誰も存在しない世界だ。
もしかしたら、その方がずっと良かったのかもしれない。
誰かに傷つけられることもなく、そして、誰も傷つけることのない世界。』
--婚約者は、私の妹に恋をする 「これが、本当の最後なら。:12」
『私が私でなければ生きている意味などないと思うのに、それと同時に、私が私であるからこそ生きていられないのではないかとも思う。』
『私も誰かに愛されたのだろうかと、そんなどうしようもない考えが過ぎる。
私が私でなければ生きている意味などないと思うのに、
それと同時に、私が私であるからこそ生きていられないのではないかとも思う。』
--婚約者は、私の妹に恋をする 「これが、本当の最後なら。:12」
私が私でなければ生きている意味などないと思うのに、
それと同時に、私が私であるからこそ生きていられないのではないかとも思う。』
--婚約者は、私の妹に恋をする 「これが、本当の最後なら。:12」
『ただ、一人で沈んでいくのはひどく恐ろしかったから。』
『差し伸べられた小さな手を忘れることができない。
その手はきっと、葦であり草であり小枝であり、木の根であったのだ。
水に浮かぶそれを、必死の想いで掴み取った。
水底に溺れていく私は、そんなものに縋るしかなかったと言える。
掴んだところで、水面から顔を出せるわけでもないのに。
その先に、私を掬い上げてくれるものがあったわけでもないのに。
それでも、もがき続ける私は、何かを掴まずにはいられなかったのだ。
助かりたいと思っていたかどうかも分からない。
ただ、一人で沈んでいくのはひどく恐ろしかったから。
胸に抱いた小さな小さな草の葉を、大事に両手で包み込んだ。
ぶくぶくと沈み込んでいく水面の向こうに、
何か大事なものが映りこんでいる気がするのに。
それが何か判断できないままに、私は意識を消失する。』
--婚約者は、私の妹に恋をする 「これが、本当の最後なら。:10」
その手はきっと、葦であり草であり小枝であり、木の根であったのだ。
水に浮かぶそれを、必死の想いで掴み取った。
水底に溺れていく私は、そんなものに縋るしかなかったと言える。
掴んだところで、水面から顔を出せるわけでもないのに。
その先に、私を掬い上げてくれるものがあったわけでもないのに。
それでも、もがき続ける私は、何かを掴まずにはいられなかったのだ。
助かりたいと思っていたかどうかも分からない。
ただ、一人で沈んでいくのはひどく恐ろしかったから。
胸に抱いた小さな小さな草の葉を、大事に両手で包み込んだ。
ぶくぶくと沈み込んでいく水面の向こうに、
何か大事なものが映りこんでいる気がするのに。
それが何か判断できないままに、私は意識を消失する。』
--婚約者は、私の妹に恋をする 「これが、本当の最後なら。:10」
『自分は、誰にも愛されないのだと諦めてしまえれば。そうすれば全てはもっと円滑に進んでいくのだろう。』
『苦しくて悲しくて、どうしようもない。
そんな想いに胸が潰れそうになったことなんて数え切れないほどだというのに。
耐性が付くことはなく、同じように何度も傷ついて、同じ深さで痛みを負うのだ。
心など、捨ててしまえればどれ程楽だっただろうか。
自分は、誰にも愛されないのだと諦めてしまえれば。
そうすれば全てはもっと円滑に進んでいくのだろう。』
--婚約者は、私の妹に恋をする 「これが、本当の最後なら。:7」
そんな想いに胸が潰れそうになったことなんて数え切れないほどだというのに。
耐性が付くことはなく、同じように何度も傷ついて、同じ深さで痛みを負うのだ。
心など、捨ててしまえればどれ程楽だっただろうか。
自分は、誰にも愛されないのだと諦めてしまえれば。
そうすれば全てはもっと円滑に進んでいくのだろう。』
--婚約者は、私の妹に恋をする 「これが、本当の最後なら。:7」
『愛されるのに理由がないように、愛されないのにもまた理由がないのではないかと。』
『愛されるのに理由がないように、愛されないのにもまた理由がないのではないかと。
もしもそうであれば、何をしても無意味なのではないかと。
理由もなく、意味もなく、愛されないのであれば。
愛される余地などないから。』
--婚約者は、私の妹に恋をする 「これが、本当の最後なら。:6」
もしもそうであれば、何をしても無意味なのではないかと。
理由もなく、意味もなく、愛されないのであれば。
愛される余地などないから。』
--婚約者は、私の妹に恋をする 「これが、本当の最後なら。:6」
『人は、誰かの為だけには生きられない。でも、自分の為だけだって生きられない。』
『人は、誰かの為だけには生きられない。でも、自分の為だけだって生きられない。』
--今度は絶対に邪魔しませんっ! 「64.圧力」
『奴隷になんてなりたくない。誰かの為の自分になんて、なりたくない。』
『自分で立つ足を奪われているのに、誰かの元へ走れという。
這ってでも、誰かの為に動けという。
這ってでも、誰かの為に動けという。
それは、奴隷と何が違うのだろう。
奴隷になんてなりたくない。誰かの為の自分になんて、なりたくない。』
--今度は絶対に邪魔しませんっ! 「64.圧力」
『頑張ったね、偉いねって、一度でいいから、言って欲しかった。』
『誰にも誉めては貰えなかったから。誰にも肯定しては貰えなかったから。
両親には、否定しかされなかったから。
両親には、否定しかされなかったから。
頑張れていないんだと思ってた。
頑張ってると叫びながら、心のどこかで足りないんじゃないかって。
自分のしている事は、頑張ってるとは言わないんじゃないかって。
頑張ってると叫びながら、心のどこかで足りないんじゃないかって。
自分のしている事は、頑張ってるとは言わないんじゃないかって。
怖かったのかもしれない。
でも、それを認めたくないから、頑張ってるって怒鳴って、
無理矢理にでも肯定してもらおうとして。
でも、それを認めたくないから、頑張ってるって怒鳴って、
無理矢理にでも肯定してもらおうとして。
誰かに、誉めて欲しかった。
頑張ったね、偉いねって、一度でいいから、言って欲しかった。』
--今度は絶対に邪魔しませんっ! 「58.頑張ったね」
2019/4/22
『いつか、ストレスが満ちた時か、正気を失った時、この意地も終わるのだろう。』
『負けるな、何て無茶なのだ。だってこれは勝負ではなく、一方的な蹂躙なのだから。
ただ耐えるしか出来ない。削られていく心を知っていても、回復方法なんてない。
いつか、ストレスが満ちた時か、正気を失った時、この意地も終わるのだろう。
ただ耐える事に一生懸命ではあったけれど、
片隅では心が潰えて思考が止まるのを待っていた。
諦めていた。変わる事も、終わる事も、救われる事も無いのだと。
──全部攫ってくれる人がいるなんて、想像もしなかった。』
--今度は絶対に邪魔しませんっ! 「56.太陽みたいと誰かが言った」
ただ耐えるしか出来ない。削られていく心を知っていても、回復方法なんてない。
いつか、ストレスが満ちた時か、正気を失った時、この意地も終わるのだろう。
ただ耐える事に一生懸命ではあったけれど、
片隅では心が潰えて思考が止まるのを待っていた。
諦めていた。変わる事も、終わる事も、救われる事も無いのだと。
──全部攫ってくれる人がいるなんて、想像もしなかった。』
--今度は絶対に邪魔しませんっ! 「56.太陽みたいと誰かが言った」
『抱えるには重すぎる、捨てるには強すぎる。』
『痛みまで伴って主張し出しそうなそこから目をそらして、全て無かった事にした。
もう一度噴き出せばきっと、二度と抑え込まれてはくれないから。
抱えるには重すぎる、捨てるには強すぎる。
もう一度噴き出せばきっと、二度と抑え込まれてはくれないから。
抱えるには重すぎる、捨てるには強すぎる。
見ないふり。知らないふり。
小さくて大切な幸せを生け贄にして、ようやく諦められるから。』
小さくて大切な幸せを生け贄にして、ようやく諦められるから。』
--今度は絶対に邪魔しませんっ! 「33.君に報いる方法」
『誰にもぶつけられないこの想いは、いつか小さくなって消えてくれるのか。』
『感情の捨て先は、どこに作ればいいのだろうか。
誰にもぶつけられないこの想いは、いつか小さくなって消えてくれるのか。』
--今度は絶対に邪魔しませんっ! 「33.君に報いる方法」
『叶えてくれる人がいなければ、望みはゴミ同然だ。』
『叶えてくれる人がいなければ、望みはゴミ同然だ。
誰かに想いを掬って欲しいと願っても、その誰かはどこにもいない。
そんな事を繰り返す内に、叶えられない望みではなく、
自分が求める全てが手に入らないと刷り込まれる。』
--今度は絶対に邪魔しませんっ! 「30.世界が変わった日」
誰かに想いを掬って欲しいと願っても、その誰かはどこにもいない。
そんな事を繰り返す内に、叶えられない望みではなく、
自分が求める全てが手に入らないと刷り込まれる。』
--今度は絶対に邪魔しませんっ! 「30.世界が変わった日」
『あまりに多面的で、めまぐるしく変化するから、人は自分の分だけで精一杯になりやすい。』
『正義の意味は、きっととても簡単で、柔軟だ。
だからこそ信じきってしまえる、不動で不変だと勘違いしてしまう。
自分の望む形をしているから、きっと他人にとってもそうなのだと。
誂えた鋼鉄の様に見えるだろうそれは、
蓋を開けたら各々好きなように形を変える粘土と同じで。
自分の望む形をしているから、きっと他人にとってもそうなのだと。
誂えた鋼鉄の様に見えるだろうそれは、
蓋を開けたら各々好きなように形を変える粘土と同じで。
人が変われば形が変わる。
一人の人間の中ですら、
時間が好き勝手に弄って気が付いたら別の形になっていたりする。
時には捨てたくなる程汚く汚れたりだってする。
一人の人間の中ですら、
時間が好き勝手に弄って気が付いたら別の形になっていたりする。
時には捨てたくなる程汚く汚れたりだってする。
あまりに多面的で、めまぐるしく変化するから、
人は自分の分だけで精一杯になりやすい。』
人は自分の分だけで精一杯になりやすい。』
--今度は絶対に邪魔しませんっ! 「17.正義の柔軟」
『愛に飢えていたあの時は、例え打算にまみれて腐った欠片であっても向けられる想いならば何でも良かった。』
『愛に飢えていたあの時は、
例え打算にまみれて腐った欠片であっても向けられる想いならば何でも良かった。
大きさも美しさも、愛されない事に比べればどうな物だって有り難い。
例え打算にまみれて腐った欠片であっても向けられる想いならば何でも良かった。
大きさも美しさも、愛されない事に比べればどうな物だって有り難い。
今思うと、あれは愛の振りをした塵だったけど。
そんな物を吸収し続ければ壊れるに決まっている。
塵を食べればお腹を壊す、当たり前を理解していなかった自分の責任だ。』
そんな物を吸収し続ければ壊れるに決まっている。
塵を食べればお腹を壊す、当たり前を理解していなかった自分の責任だ。』
--今度は絶対に邪魔しませんっ! 「13.居場所とはどういう場所をいうのだろう」
『ずっとそうだったから、叶わない事に落胆する事も無意味だと分かっている。』
『望んだって叶わない事を知っている。
口に出しても届かない事を知っている。
望む事すら無駄だと知っている。
口に出しても届かない事を知っている。
望む事すら無駄だと知っている。
ずっとそうだったから、叶わない事に落胆する事も無意味だと分かっている。』
--今度は絶対に邪魔しませんっ! 「12.許される者、許されぬ者」
2019/4/7
【歌詞】僕の中の君へ / TRUE
僕の中の君へ
詞:唐沢美帆・山下洋介
曲:山下洋介
歌:TRUE
『転生したら音楽 だった件』収録
Lead the way
Take me home
思い出は明日の道しるべ
ほら ほら 帰ろうか
With you 僕らの街へ
見上げた星は
過去のかがやき
優しくて寂しい
だけど大丈夫
息をするたび
感じてる
僕の中の「君」を
知らない未来も
きっと怖くない
Lead the way
Take me home
託された愛を渡すように
生きて 生きて
命をつなぐよ それが
いま いま 守るべき
I wish 最後の願い
日が昇る頃
空と海とが
手をつなぐ まどろみ
“静か”な祈りを
確かめたくて
目を閉じた
朝の匂いがした
ここに来れたこと
きっと良かったよ
Lead the way
Take me home
思い出は明日の道しるべ
遠く 遠く
続いてくStory 永遠に
ほら ほら 帰ろうか
With you 僕らの街へ
Lead the way
Take me home
託された愛を渡すように
生きて 生きて
命をつなぐよ それが
いま いま 守るべき
I wish 最後の願い
詞:唐沢美帆・山下洋介
曲:山下洋介
歌:TRUE
『転生したら音楽 だった件』収録
Lead the way
Take me home
思い出は明日の道しるべ
ほら ほら 帰ろうか
With you 僕らの街へ
見上げた星は
過去のかがやき
優しくて寂しい
だけど大丈夫
息をするたび
感じてる
僕の中の「君」を
知らない未来も
きっと怖くない
Lead the way
Take me home
託された愛を渡すように
生きて 生きて
命をつなぐよ それが
いま いま 守るべき
I wish 最後の願い
日が昇る頃
空と海とが
手をつなぐ まどろみ
“静か”な祈りを
確かめたくて
目を閉じた
朝の匂いがした
ここに来れたこと
きっと良かったよ
Lead the way
Take me home
思い出は明日の道しるべ
遠く 遠く
続いてくStory 永遠に
ほら ほら 帰ろうか
With you 僕らの街へ
Lead the way
Take me home
託された愛を渡すように
生きて 生きて
命をつなぐよ それが
いま いま 守るべき
I wish 最後の願い
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