2019/4/22

『いつか、ストレスが満ちた時か、正気を失った時、この意地も終わるのだろう。』

『負けるな、何て無茶なのだ。だってこれは勝負ではなく、一方的な蹂躙なのだから。
 ただ耐えるしか出来ない。削られていく心を知っていても、回復方法なんてない。
 いつか、ストレスが満ちた時か、正気を失った時、この意地も終わるのだろう。
 ただ耐える事に一生懸命ではあったけれど、
 片隅では心が潰えて思考が止まるのを待っていた。

 諦めていた。変わる事も、終わる事も、救われる事も無いのだと。

 ──全部攫ってくれる人がいるなんて、想像もしなかった。』

--今度は絶対に邪魔しませんっ! 「56.太陽みたいと誰かが言った」